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チームワークの大切さと成功するチームの共通点「心理的安全性」について解説

チームワーク
田畑 守行

田畑 守行

マネージャーコンサルタント

アイシン・エィ・ダブリュ株式会社にて、品質部門及び生産技術部門におけるマネジメント業務を数多く経験した後にコンサルタントへ転身。現場改善や工場改革、間接部門改善等の支援に尽力中。

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なぜチームワークが大切なのか

心理的安全性という言葉をご存知ですか?心理的安全性とは、心理学の専門用語で、働く際にチームに所属している上で、心理的に不安な状態が払拭されていることを指します。心理的安全性が高まることで、仕事とプライベートの顔を使い分けることなく、「本来の自分」の姿で働くことが出来るようになります。

本ページでは、世界的な大企業Googleが行ったプロジェクト・アリストテレスから分かった結果などを用いながら、チームワークの大切さと成功するチームの共通点について解説しています。

チームワークとは ~チームとグループの違い~

まずは、チームワークとは何か、チームとグループの違いも含めて確認していきましょう。

そもそもチームとは何?

そもそもチームとは何でしょうか?

色々な定義がありますが、簡単に表現すると、チームとは“仲間が思いをひとつ”にして、ひとつのゴールに向かって“チャレンジする組織”のことを指します。
仲間、思いをひとつ、チャレンジというキーワードが出てきましたね。
ただの人の集まりではなく、これらのキーワードを感じる組織がチームということです。
では、チームワークとは何でしょうか?

こちらも色々な定義がありますが、簡単に言うと、「その目標を達成するために、チームメンバーで役割分担し、力を合わせて取り組むこと」をチームワークと言います。
目標、役割分担、力を合わせてというキーワードがポイントとなります。

チームとは

グループとは何が違う?

似たような言葉として、グループがあります。グループとは、「人の集まり」という意味を持ちます。

グループでは、成果は1人ひとりの貢献を足したものとなります。

では、先ほどのチームとグループは何が違うのでしょうか?

グループとは

グループに魂が吹き込まれたのがチーム

「グループ」も「チーム」も、どちらも複数の人が物事に取り組むという意味では同じです。

ただし、グループとはある目的のために集まった集団を指すのに対して、チームは、集団であるだけでなく、所属している一人ひとりが持つスキルや経験だけでは解決できないことが達成可能となる組織のことを指すのです。

整理してみましょう。1人1人がしっかりと個人の成果を高めることが求められるのがグループです。

一方、チームもグループの1つの形です。チームでも同じように、個々の成果を高めることが求められます。
しかしチームでは更に、メンバーの全員が一丸となり、一つの目的のために力を合わせて活動を行うことで、より大きな効果や成果を目指していくことが求められるのです。

グループに魂が吹き込まれたのがチームというイメージですね。

1人1人がしっかりと個人の成果を高めることが求められるのがグループ

機能しているチームの特徴

企業の中では、チームと言いながらも、ただのグループになっていることも多々あります。機能しているチームの特徴を挙げてみましょう。

  • たとえゴールが難しくても、目的をメンバー皆が理解している
  • 皆が同じ目的に向かっている
  • やっている活動に刺激ややりがいがあり、達成感を感じている
  • 達成すべきゴールに焦点を当て、イメージ出来ている

さて、あなたのチームはこれらの特徴に合致していましたか?

1つでも当てはまらないものがあれば、まだまだチームになれていないと思われます。
もし合致していたら、あなたのグループはチームになれているということですね。

機能しているチームの特徴

チームワークがもたらすメリット

それでは次に、チームワークがもたらすメリットについて確認していきましょう。

なぜチームワークが必要?

なぜチームワークが必要なのでしょうか?

チームで働くことが当たり前になりすぎている現代では、この問いの重要性を忘れがちになってしまいます。
では、「そもそもなぜ私たちはチームで働くのか」を少し考えてみましょう。

なぜチームワークが必要?

チームはなぜ必要なのかを一言で言うと、

個人ではやり遂げることのできない大きな仕事を成し遂げることができるからに他なりません。

自分にはない能力スキルを持った仲間とチームで仕事をすることで、最高のパフォーマンスが発揮されるのです。
もう少し詳しく確認してみましょう。

個人ではやり遂げることのできない大きな仕事を成し遂げることができる

チームワークがもたらす5つのメリット

チームワークがもたらす主なメリットを5つ挙げます。

1つ目は、メンバーの長所を活かし、短所を補うことが出来ることです。
2つ目は、モチベーションが維持向上できることです。
3つ目は、新たな気付きが生まれることです。
4つ目は、学習意欲が向上することです。
5つ目は、社会の変化に対応できることです。

それぞれについて詳細を確認していきましょう。

チームワークがもたらす5つのメリット

メンバーの長所を活かし、短所を補うことが出来る

1つ目のメリットは、メンバーの長所を活かし、短所を補うことが出来ることです。

仕事の時間は限られています。よって、1人が全ての分野に熟練することは合理的ではありません。

しかし、チームであれば、それぞれが得意分野を伸ばし、不得意な部分を補完しあうことで、様々なことに対応出来るようになるのです。

つまり、苦手なものはチームの他の人に補ってもらう代わりに、自分は得意なことに集中することで、生産性が高まる。それがチームのメリットとなります。

メンバーの長所を活かし、短所を補うことが出来る

モチベーションが維持向上出来る

2つ目のメリットは、モチベーションが維持向上出来ることです。

チームでは、1人1人の仕事が全体に大きく影響するため、自分の役割に対する責任感が出てきます。

もちろん、失敗したときは、仲間の言葉によって救われる場面も沢山あります。

また、お互いに刺激を与え合うことで更なる向上心を生み出し、これまでに達することの出来なかった高みへと成長させてくれるのです。

困難に立ち向かった際にのしかかる重圧も、メンバーで助け合えば乗り切っていくことが出来ると思えますよね。

モチベーションが維持向上出来る

新たな気付きが生まれる

3つ目のメリットは、新たな気付きが生まれることです。

どんなに優れた能力を持っている人が1人いても、一人の人間の発揮できる力には限界があります。アイデアのひらめきなどでも同様です。

しかし、チームであれば、チーム内でお互いの意見を出し合うことにより、新たな気付きや発見が生まれ、突破口を見出すことが可能になるのです。

メンバー間の相互作用が様々な分野に対する可能性を広げるという意味で、チームワークは良い影響があります。

新たな気付きが生まれる

学習意欲が向上する

4つ目は、学習意欲が向上することです。

チームにおいては、他のメンバーの活躍を目の当たりにすることにより強い刺激を受けます。
それに触発され、自身の得意分野を更に伸ばすことを意識するようになるのです。

また、「チームに参加することで勉強になった」「もっと多くの事を学びたい」というような学習意欲への刺激は、チームで活動している期間だけではなく、その後の社会人生活においても良い影響を与えてくれるはずです。

学習意欲が向上する

社会の変化に対応できる

5つ目のメリットは、社会の変化に対応できることです。

過去を見てみると、高度経済成長期は、「言われたことを黙々とやる」だけで十分な成果を上げることができた時代です。

しかし、現在の私たちが置かれているのは、目まぐるしく変化する世の中であり、いかに柔軟に素早く適応していくのかが大切となります。

性別や年齢、国籍を超えてチームを組み多様性を持つことで、社会の変化に対応できる組織が築き上げられます。
そしてそのことが、企業としても社会の変化に対応できる柔軟な体質をつくることに繋がるのです。

社会の変化に対応できる

変化する環境に適応するために

それでは次に、変化する環境に適応するためにはチームメンバーは何を意識すべきかを考えてみましょう。

変化が大きく早いのが現代の市場環境

“変化が大きく早い”それが現代の市場環境です。
それに適用するために、次の3つを意識していきましょう。・ビジネスサイクルの短縮化
・業務の高度化
・情報のリアルタイム化それでは、それぞれについて確認していきます。

変化が大きく早いのが現代の市場環境

ビジネスサイクルの短縮化

まず、ビジネスサイクルの短縮化に関してです。

右の図で表されているように、消費構造が年々変化してきており、商品ライフサイクルは年々短期化する傾向が見られることを認識しなければなりません。
ヒット商品は長く続かなくなっており、同じものをずっと作り続けるのはもう過去の時代の話です。

このサイクルの短縮化を防ぐことは至難の業です。
我々ができることは、まずはビジネスのサイクルが短いことを受け止め、過去に固執しない発想や行動が出来るチームを作っていくことに他なりません。

ビジネスサイクルの短縮化

業務の高度化

次に、業務の高度化についてです。

技術は日々進化しており、それに伴い業務も高度化を続けています。
そして、過去には経験していないことが目の前で起きることも多々あり、ルールが決まった業務だけでは仕事が完結しないことも多くなってきているはずです。
次から次に生まれる課題を全て個人や1部門だけで解決することは難しく、専門分野外にまで広がることも多くなっています。

このような環境下で、様々な課題にスピーディーに対応するためには、情報共有とコミュニケーションを重ね、チーム内外と連携することが必要不可欠となると覚えておきましょう。

業務の高度化

情報のリアルタイム

そして、情報のリアルタイム化です。

ITの普及によって、インターネットなどの媒体を通じ、誰しもが手軽に情報を手に入れられる時代になりました。
その結果、リアルタイムで世界中を飛び交う様々な情報の影響を受け、ビジネス環境も目まぐるしく変化しているのです。
このような変化の中では予測に基づいた計画の立案を行うことは難しく、目の前の状況に対して柔軟かつ迅速な分析と決断が求められると認識することが大切です。

限りある経営資源をフル活用し、1つでも多くのプラスアルファを生み出すために、チームワークは欠かせないのです。

情報のリアルタイム化

チームに必要な要素とは

それではここからは、チームに必要な要素について確認していきたいと思います。

ビジネスでのチームにおける大前提

まずは、ビジネスでのチームにおける大前提について確認しましょう。

プロスポーツチームとビジネスのチームの違いは?

チームと言うと、プロスポーツチームが思い浮かびます。このプロスポーツチームとビジネスのチームには、どんな違いがあるのでしょうか。

まず、プロスポーツチームは、補欠やサブメンバーを含め、複数の選択肢からベストな状態を選択し、最大限の成果を挙げることを目指します。

一方、ビジネスのチームは、今いるメンバーで、最大限の成果を挙げることが求められます。

つまり、ビジネスのチームでは、基本的には、メンバーを選り好みできないのです。チームに優秀な社員だけをメンバーにし、ベストな成果を挙げるというのは多くの場合非常に難しいのです。

従って、やはり今いるメンバーをどう活かしていくかが、チーム活動にとって最重要課題となるのです。

プロスポーツチームとビジネスのチームの違い

たとえ価値観が違っても

たとえ価値観が違っても、お互いを認め合い、1つの目標に向かって突き進む。

そのためにチームに必要な要素には、どんなものが挙げられるのでしょうか?

たとえ価値観が違っても、お互いを認め合い、1つの目標に向かって突き進む。

チームに必要な6つの要素

では、チームに必要な6つの要素について確認していきましょう。

6つの要素が必要不可欠!

6つの要素は次の通りです。

・共通の目的を持つ
・対等に向き合う
・協調性を持ち尊重し合う
・情報を共有する
・自身の役割を理解する
・柔軟性を持つ

それぞれ確認していきましょう。

チームに必要な6つの要素

共通の目的を持つ

1つ目の要素は、共通の目的を持つことです。

チーム活動では、チームメンバーが同じ方向を見て突き進めるように、目標という“ゴール”を設定することが必要です。

そして、確実にゴールを切るためにも、中間地点として、いくつかの中間目標を設定しておかなければなりません。
最終目標だけを掲げている状態では、達成に至るまでの道筋や選択肢があまりにも多いため、認識のズレからすれ違いが生じてしまうこともあるからです。

中間目標を細かく設定し、チームの現在地を明確化することで、メンバー全員の心を一つにする作業が必要となります。

共通の目的を持つ

対等に向き合う

2つ目の要素は、対等に向き合うことです。

チーム活動では、肩書きや実績などによる区別は基本的に必要ありません。自分と異なる価値観を持っている人はたくさんいます。
チーム内のメンバーの多様性を受け入れる姿勢は、非常に重要な要素です。そのような人に対しても否定することなく対等に向き合うことが大切です。

チームワークの持つ魅力やパワーを最大限に発揮させるためにも、チームとして活動する際には全てのメンバーが対等に関わり、チームをより良い方向へと導くための積極的な発言が出来る環境が望ましいのです。

対等に向き合う

協調性を持ち尊重し合う

3つ目の要素は、協調性を持ち尊重し合うことです。

チームは素晴らしい知識やスキルを持っている人材の集合体であり、自分の苦手分野を補ってくれるメンバー、新たな刺激を与えてくれるメンバーが存在する場所でもあります。

協調性をしっかりと育んだ上で活動を開始することにより、チームワークの最大化が期待できるようになり、メンバー同士が尊重し合うことにより、お互いにプラスの刺激を与え合うことができるのです。

なお、チームをより良くするためとはいえ、誰か個人を攻撃するような発言は避けなければいけません。
特定の人物の個人プレーによる暴走を許してしまっては、個々の持つ力の相乗効果が期待できないことを全員が認識しなければなりません。

協調性を持ち尊重し合う

情報を共有する

4つ目の要素は、情報を共有することです。

チームメンバーは協働作業を行っていくため、 情報はチームにとって血液のような存在です。情報が円滑にチーム内を循環しなければ、本来持っているパフォーマンスを最大限に発揮させることが出来ません。

チーム内で共有するべき情報は、活動内容によっても変化します。一例としては、活動の目的、チーム最終目標、中間目標、各メンバーの役割、プロジェクトの進捗度、仕事に関する新しい情報、疑問や発見、改善の提案等が挙げられます。

情報を共有する

自身の役割を理解する

5つ目の要素は、自身の役割を理解することです。

チームメンバーは、活動において各々に役割をしっかり持ち、目標へ向けて自分の役割を果たす必要があります。活動ミーティングの場等でメンバー各自がチームにおける自分の役割を正しく理解しておくようにしましょう。

自分の役割を果たすために行う発言には専門的な強さが加わり、明確な目的を意識しながら行われる作業は迅速さと正確さが加わります。チームという集合体における自分の存在価値を知ることにより、最高のパフォーマンスを発揮することができるのです。

自身の役割を理解する

柔軟性を持つ

6つ目の要素は、柔軟性を持つことです。

イノベーションは突拍子もないアイデアや発言から生み出されることが多いと言われています。しかし、現実離れしているアイデアは否定されてしまうこともしばしばです。

斬新なアイデアや挑戦的な提案をチームにとっての大きなチャンスだと柔軟に受け入れることによって、組織全体に革新的変化をもたらすようなイノベーションを生み出す可能性が高まります。

チームワークの最大の強みであるプラスアルファを生み出す力は、個人や従来の対応では処理しきれなかった課題にこそ真価を発揮するのです。

柔軟性を持つ

自発的にチームへ参加してもらうことが大切

以上で説明した6つの要素の必要性を理解してもらった上で、自発的にチームへ参加してもらうこと。

これが目標を達成するための必要条件になると認識し、チーム活動を推進していくようにしましょう。

自発的にチームへ参加してもらうことが大切

心理的安全性のある風土をつくる

それでは次に、心理的安全性のある風土をつくることの重要性について確認していきます。

チームの成功のために何をやるべき?

社員の生産性を高めたい!プロジェクトチームを成功させたい!どのチームも成果を上げさせたい!

これは、どんな企業においても共通した課題の1つです。

では一体、どうすればチームを成功させることができるのでしょうか。

残念ながら、これをやれば間違いなく成功するというものは、当然存在しません。

でも、チームの成功のために、何もやれることはないのかというと、そういうわけではありません。
ある企業が行った研究で、生産性が高いチーム、成功するチームには共通点があることが判明しています。
この研究結果から、自社ではチームの成功のために何をやるべきなのか学んでいきましょう。

どうすればチームを成功させることができるのか

プロジェクト・アリストテレス

ある企業というのは、皆さんご存知、巨大企業のグーグルです。
グーグルには、何と数百ものプロジェクトチームが社内に存在するそうです。
すごい数ですよね。これだけのプロジェクトチームがあると、いくら優秀な社員が揃ったグーグルと言えど、生産性の高いチームも低いチームも当然存在します。このようなチームによる生産性のバラツキを解消し、全体を押し上げるべく行われたのが、2012年に着手した生産性向上計画、プロジェクト・アリストテレスです。
プロジェクト・アリストテレスとは、グーグル社内にあるピープルアナリティクス(人材分析)チームが行なった、チームの生産性向上、チームが成功する共通点に関する研究です。

プロジェクト・アリストテレスとは

プロジェクト・アリストテレスの目的は、生産性の高いチーム、低いチームの違いは何かを明らかにし、生産性の高い働き方を提案することです。

調査方法は、次の通りです。

様々なデータを分析するのはグーグルの得意技なので、社内外の多彩なエキスパートを集って分析作業に当たらせました。
また、データ分析だけでなく、組織心理学や社会学などの専門家も交えて研究を行ないました。

プロジェクト・アリストテレスの目的と調査方法

最初に立てた仮説

研究にあたり、最初に立てた仮説は次のようなものだったそうです。

生産性の高いチームは、
・カリスマリーダーがいる
・フラットなチーム編成になっている
・チームの行動規準がしっかりしている
・優秀なメンバーが集まっている

結論から言うと、これらからは目立ったパターンが見つからなかったそうです。
例えば、カリスマ性のあるリーダーがいても、成功したり失敗したりするケースがあったり、優秀なメンバーが揃っていて成功したチームもあれば、成功しなかったチームもあった、というような形です。

この結果から、研究メンバーは調査方法を再検討し、改めて成功するチームの共通点を調査し直したそうです。

最初に立てた仮説

成功するチームの唯一の共通点

そして、最終的に導き出した結論はこちらです。成功するチームの唯一の共通点は、

心理的安全性が保たれた状態があるかどうかです。心理的安全性とは心理学の専門用語で、働く際にチームに所属している上で、心理的に不安な状態が払拭されていることを言います。

成功するチームの唯一の共通点

このような状態になっていませんか?

例えば、あなたの職場では、このような状態になっていませんか?

一つのチーム内で誰か一人だけ喋りまくって、他のチームメイトがほとんど黙り込んでいる。

会議では上司が一人で話していて、部下は皆、下を向いている。

「リーダーから叱られないだろうか」 「こんなことを言ったらチームメイトから馬鹿にされないだろうか」といった不安を持っている人がいる。

このような状態になっているのであれば、それは心理的安全性が保たれた状態にはなっていません。

心理的安全性が保たれていない状態

心理的安全性が保たれている状態

心理的安全性が保たれているというのは、例えば次のような状態のことです。

チームメイト全員がほぼ同じ時間だけ発言している。
思ったことや意見を自由に発する雰囲気がある。

他者への心遣いや同情、あるいは配慮や共感がある。
誰の意見にも耳を傾け、すぐに否定しない。

このような状態を構築していくことで、生産性が高いチームになっていき、成功する可能性が高まるのです。

心理的安全性が保たれた状態

プロジェクト・アリストテレスから学べること

以上より、プロジェクト・アリストテレスから次のことが学べます。

心理的安全性が高まることで、仕事とプライベートの顔を使い分けることなく、「本来の自分」の姿で働くことが出来るようになります。

それにより、本当の意味での人と人とのつながりが生まれ、結果として、チームの成功に繋がっていきます。

経営者主導で、心理的安全性が保たれた環境を構築する努力を続ける事。これがチームが成功する可能性を高めるために、やるべきことなのです。

あなたのチームでも今一度現状を振り返り、心理的安全性が不足している場合は、是非今日からそれを高める努力をしていきましょう。

経営者主導で、心理的安全性が保たれた環境を構築する努力を続ける事が大切

チームワークの大切さと成功するチームの共通点まとめ

以上で学んだことをまとめてみましょう。

チームワークとは?成功するチームの共通点とは?心理的安全性にとは?

  • チームとは、「仲間が思いをひとつ」にして、ひとつのゴールに向かって「チャレンジする組織」のこと
  • チームワークがもたらすメリットは、次の通り。
    ・メンバーの長所を活かし、短所を補うことが出来ること
    ・モチベーションが維持向上できること
    ・新たな気付きが生まれること
    ・学習意欲が向上すること
    ・社会の変化に対応できること
  • 個人ではやり遂げることのできない大きな仕事を成し遂げることができるのがチーム
  • ロスポーツチームは、複数の選択肢からベストな布陣を選択。ビジネスのチームは、今いるメンバーで最大限の成果を挙げることが大切
  • チームに必要な6つの要素は、共通の目的を持つ、対等に向き合う、協調性を持ち尊重し合う、情報を共有する、自身の役割を理解する、柔軟性を持つ
  • 成功するチームの唯一の共通点とは、心理的安全性が保たれた状態をチームの中につくること
  • よって、日々「私はあなたの行動をちゃんと認めているよ。」というサインをしっかり届けることが大事

いかがでしたか?
チーム活動に参加することは自分の幅を広げることでもあります。1人でコツコツ作業することも大事ですが、多様性を持った人達との活動は、自分自身に新たな発見をもたらしてくれるはずです。
自分と違う考えを持った人と協力しながら目標を達成するプロセスは、決してムダにはならないことを是非覚えておきましょう。

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