3M(ダラリ)とは
動画で学ぶ「3M(ダラリ)」
3M(ダラリ)とは何か?
生産活動の中には、ダラリと呼ばれる作業があります。「ダラリ(ムダ・ムラ・ムリ)とは何か」、「どんな時にダラリは発生するのか」、「ダラリの事例」について解説しています。
ダラリの意味は?
3M(ダラリ)とは、「ムダ、ムラ、ムリ」の後ろの文字を取ったもののことを言います。
ムダとは、付加価値を生まない作業のことを言います。
有名なものには7つのムダがあります。
7つのムダについては、別講義(7つのムダ)で詳しく説明していますので、是非そちらをご覧ください。
ムラとは、各種のバラツキのことを言います。
例えば、下記のものが等が代表例です。
- Man 技能のバラツキ
- Material 材料のバラツキ
- Machine 設備のバラツキ
- Method 手順のバラツキ
- Environment 仕事量のバラツキ
ムリとは、何々し過ぎるといったことを言います。例えば、下記のものが等が代表例です。
- 早過ぎる
- 重過ぎる
- 難し過ぎる
- 遠過ぎる
- 多過ぎる
- 高過ぎる
- 低過ぎる
- 熱過ぎる
ムダ・ムラ・ムリの例
ムダとムラとムリの例を説明しましょう。
例えば、こんなことはありませんか?
1日の時間の中で、作業量が、ある時間帯はバタバタとしてしまうくらい忙しくなり、ある時間帯は嵐が静まったかのように手待ちが増えるというケースです。
この事例では、1日の中でムリな時間帯やムダな時間帯があり、1日を通してムラが発生している、ということになります。
忙しい時間帯は、仕事の質よりも仕事をこなすこと自体が優先されてしまい、品質を犠牲にしてしまうことになりかねません。
一方、暇な時間帯は、持て余した時間に合わせて作業をゆっくりと行なってしまい、生産性を犠牲にすることになりかねません。
当然これらはあってはいけない状況です。
ムダ・ムラ・ムリまとめ
では、最後に、ムダ・ムラ・ムリのまとめです。
ムダとは?
ムダとは、目的が手段より小さい状態のことです。
ムダの対象には、付加価値を加えない作業、例えば、取り置き、持ち替え、並び替え、汚れ取り、手直し、調整、調査、振り向き、過剰な運搬等が挙げられます。
ムリとは?
そして、ムリとは、目的が手段より大きい状態のことです。
ムリの対象は、疲れやケガや不良品をつくる原因となる動作や作業、例えば、不自然な姿勢、力のいる作業、高い注意力が必要な作業等が挙げられます。
ムラとは?
そして、ムラとは、目的が手段より小さかったり大きかったりする状態のことです。
ムラの対象は、ムダとムリが混在している状態の作業、例えば、作業や出来高のバラツキ、作業待ち、能力と負荷のバラツキ等が挙げられます。
自分の職場において、これらのようなムダ・ムラ・ムリが発生していないか、是非観察をしてみてください。
関連学習動画
-
k2-13
アニメで学ぶ“IE実践編~時間研究 Part2~”
有料サービス限定
Lesson3:PTS法とは
受講対象者
係長向け,次長・課長向け- カリキュラム構成
-
- PTS法とは?
- PTS法の種類
- MODAPTS法
- まとめ
-
k2-06
アニメで学ぶ“IE入門~IE手法の概要編~”
無料会員限定
2:テーラーとギルブレスの功績
受講対象者
現場部門, 間接部門, 主任・班長クラス, 係長クラス, 課長クラス- カリキュラム構成
-
- IEの父と呼ばれる2人の人物
- テーラー|シャベルすくいの実験を行った人物
- ギルブレス|レンガ積みの研究を行った人物
-
k2-04
アニメで学ぶ”5S活動~5Sの概要と整理整頓編~”
有料サービス限定
6:整頓のポイント① 最重要な3定管理
受講対象者
現場部門, 間接部門, 新人, 一般, 主任・班長クラス, 係長クラス, 課長クラス- カリキュラム構成
-
- 整頓の定義とは
- 3定管理とは
- 姿置きによる3定管理の例
- コンビネーションプライヤーとは
- 工具台車の姿置きの事例
- 工具掛けの姿置きの事例
- よくある失敗事例
- まとめ
-
k-012
リーダーが知っておくべき生産現場管理の基本
無料会員限定
2:品質=損失の意味
受講対象者
現場部門, 主任・班長クラス, 係長クラス, 課長クラス- カリキュラム構成
-
- 品質工学における品質の捉え方
- 品質不具合発生時に掛かるコスト
- まとめ
-
k2-11
アニメで学ぶ“IE実践編~動作研究 Part2~”
無料会員限定
Lesson2:両手作業分析とは
受講対象者
係長向け,次長・課長向け- カリキュラム構成
-
- 両手作業分析とは
- 両手作業分析の4区分
- まとめ
-
k2-15
アニメで学ぶIE実践編~稼働分析 Part2~
有料サービス限定
Lesson4:観測結果と改善の方向性
受講対象者
係長向け,次長・課長向け- カリキュラム構成
-
- 各手法のおさらい
- 観測結果のまとめ方
- 観測結果に関する改善の方向性
- まとめ